
【書籍情報】
書籍名 :数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。
出版社 :日本実業出版社
著者 :深沢真太郎(ふかさわしんたろう) 氏
初版 :2013年8月1日(購入時 第3刷)
価格(税抜):1,400円
【著者紹介】
生年月日:1975年
学歴 :日本大学大学院総合基礎科学研究科修了(理学修士)
経歴 :予備校講師
外資系ファッション業界のマネジメント職を歴任
現在、BMコンサルティング代表。ビジネス数学・カレッジ学長
【内容】
序章 正反対な2人の出会い
第1章 数字を使って会話できますか?
第2章 ビッグデータ時代に必よな数的感覚を持っていますか?
第3章 意思決定に数字を使う本当の理由を知っていますか?
第4章 「分析とは何か」を誤解していませんか?
第5章 エクセルでつくったグラフをそのまま使っていませんか?
最終章 数字のチカラが仕事を変える
【総評】※項目に関する説明は左、「紹介ページ説明」欄参照
業務汎用性 :☆☆☆☆☆
なるほ度 :☆☆☆☆★
オススメ! :☆☆☆☆★
世間で「ビッグデータ」の活用が叫ばれ始めて久しいですが、ビッグデータとまで行かなくとも、せめて自分の身近にあるデータをしっ かり分析して、尚且つ、ここが重要なんですが、「データを分析した結果を元に、それに対する対策を立案」するスキルを身に付けたいと 思い、この本を手に取りました。
内容は、タイトルにも出ている智香という、ダサくて地味な数学女子が、縁の無さそうなファッション業界に「数字を使う」ことを持ち 込んで、会社を盛り上げていく。というストーリー仕立てになっています。
そのストーリーの中には、ファッションのカリスマ的なオシャレでイケメンだけど、「数字を使う」ことが苦手な木村という男性が出て います。
この二人を中心にストーリーが展開していくのですが、智香の影響を受けた木村が徐々に「数字を使う」ことの意味と、重要性を認識し ていく様は、まるで自分も「数字を使えれば、会社を盛り上げることができるんじゃないか?」と思わせる気持ちのいいもので、最後まで 飽きずに楽しみながら、「数字を使う」ことを木村と一緒に学んでいくことができます。
重要な「数字を使う」ことについてですが、データの使い方、見方、加工法、そしてそこから見える真因は何か?といったところまで解 説されています。
この本で、木村ほどではないにしろ数字を使いこなせていなかったことに気づかさせて頂きました。
何より、「数字を使う」ことを「難しそう」「自分は文系だし」と勝手な思い込みで敬遠していた方も、実はそんな心配はいらないと安 心するはずです。
もちろん、より高度な分析を行おうとすれば、相応の理系の知識と技術が必要でしょうが、通常の業務の範囲内であれば、本書に書かれ ている内容で十二分に役目を果たしてくれます。
本書を読んだ後、きっと「数字を使いたくなる」と思います。
私も数字を使うことを実際に業務に取り入れてみました。
すると今までぼんやりとしたイメージでしかなかったものが、数字ではっきりと示してくれたのです。
こいつは凄いと息巻いていたのですが、残念なことに私の力量の無さでしょう。なかなか数字が示す意味を同僚にも理解してもらえず、 直接的に業務に貢献している。とは言えない状況です。
ですが今後も粘り強く続けることで、「数字を使う」ことへの慣れと、「ロジカルシンキング」、「資料作成術」などのスキルも並行し て向上させ、これらを組み合わせて駆使し、少しでも会社の役に立てるようになりたいと、日々精進する今日この頃です。
みなさんもこの本を読んで、木村と一緒に「数字を使った仕事」をやれる人財を目指しましょう!
2014年6月10日 0:45