
【書籍情報】
書籍名 :「伝わる」「通る」ビジネス資料作成術
出版社 :ぱる出版
著者 :渡辺克之(わたなべかつゆき) 氏
初版 :2013年5月7日(購入時 初版)
価格(税抜):1,600円
【著者紹介】
生年月日:データなし
学歴 :データなし
経歴 :IT関連の書籍を扱う出版社で出版企画と編集実務を経験
広告代理店で顧客のセールスプロモーション業務に従事
現在、テクニカルライターとして独立
補)エクセル、パワーポイントなどを解説した著書を多数執筆。
【内容】
第1章 資料作りを始める前の大切なダンドリ
第2章 見てもらえる資料にする5つの鉄則
第3章 わかりやすく見せる定番テクニック
第4章 ひと目で語らせるずかくぃの作り方
第5章 パット見で引きつけるレイアウトのコツ
最6章 目的を達成するあとひと押しのテクニック
【総評】※項目に関する説明は左、「紹介ページ説明」欄参照
業務汎用性 :☆☆★★★
なるほ度 :☆☆☆★★
オススメ! :☆☆☆★★
え〜全てのビジネスマンが必ずしも資料作成の必要があるのか?という観点から汎用性への評価を下げました。
私なんかも資料作成をすることはそう無いのですが、逆に、いざ作ろうとした時になかなか難しいものです。
やりがちなのは、わかりやすいだろうと思って、説明文を追加したり、色分けしてみたり。。。やってみると、「なんかごちゃごちゃし てんだよな〜」とは思うんですが、じゃあどうすればいいのか?というところまではなかなかわからない。
その答えを教えてくれるのが本書です。
もちろん資料作成に正解は無いと思うので、あくまで「参考」なのでしょうが、資料を作成するということは「聞く相手がいる」、これ は職種関係なく共通のはずです。
そして、その相手に理解してもらうために資料を作成しているはずなので、せっかく作成した資料で、言いたいことが相手に伝わらなけ れば意味がありません。
尚且つ、相手に伝わらない資料を作る時間も無駄ですし、場合によってはビジネスチャンスすら閉ざしてしまうかもしれません。
私の場合、そこまで深刻な資料作成を迫られることのない業務内容と、立場にいるのですが、最近定期的に資料を作成しなければならな い事態になりまして、「これはいい機会だ」ということで、本書を手に取るに至ったわけです。
本書には、実際の資料サンプルはもちろんのこと、資料作りに関する考え方やノウハウも載っていますので、そっくり真似するというよ りは、その考え方を理解しながら資料を作成することで、かなりいい資料になると思います。
実は、口頭で説明すること自体は同僚からも定評があった私ですが、いざ資料作成となると駄目出しの嵐でした(要するに口だけはうま い)。
その同僚は業務的に資料作りをすることが多いので、やはり資料作成テクニックはかなりのものでした。
そんなこともあったので、私も少ない機会ですが資料作成の際には、本書に書かれた内容を実践することで、見る人に言いたいことが伝 わる資料作成テクニックを向上させていきたいと思っています。
当然、これも場数を踏まないとその用途に合わせた「いい資料」は作れないと思っているので、何かあったら簡単にまとめるようにはし ています。
そして、機会があれば、同僚に説明し、反応を見る。
その時に、言いたいことがちゃんと伝わっていれば、資料作りテクニックも多少は上がってきたんじゃないか?と思うわけです。
あと、本書の構成ですが、見開きの右のページいっぱいにサンプル資料のBefore、Afterと簡単な説明が掲載されています。
左のページがその詳細な説明文という構成で非常に見やすくなっています。
そして、本書のいいところは、上記のページ構成により、ほぼ「右ページだけ見ていれば、資料作成時のポイントが理解できる」という 点です。
さすがは、資料作成術の本。といったところです。
そして、より詳しく知りたいポイントに関してだけ、左側の説明文を読めばいいのです。
これにより、本書は1、2時間で読み終わります。
ですが決して中身が薄いわけではなく、単に読みやすい構成になっているということで、読み返す際も大変便利です。
なお、本書にはコラム欄にて佐藤君と三田さんのやり取りがあり、三田さんのアドバイスの下、佐藤君が1枚企画書を完成させる。とい うストーリーが展開しているのですが、2人ともキャラが薄すぎて全く覚えていません。
資料作りは全てのビジネスマンが、同じクオリティでの作成を求められる業務では無いかもしれませんが、少なくとも社内での報告会な どで、少なからず求められてくるスキルですので、これもまた身につけておいて損はないのではないか?と思います。
なので、それなりに資料作成の頻度のある人にはご一読をお勧めします。
2014年6月10日 2:36