
【書籍情報】
書籍名 :ロジカルシンキング教室
出版社 :PHP研究所
著者 :グロービス 嶋田毅(しまだつよし) 氏
初版 :2011年5月31日(購入時 第6刷)
価格(税抜):1,400円
【著者紹介】
生年月日:データなし
学歴 :東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
経歴 :戦略系コンサルティングファーム
外資系理化学機器メーカー(社名未記載)
現在、グロービズ経営大学院教授
【内容】
第1章 筋道を立てて理論的に考える
第2章 思考のスピードを加速させる考え方
第3章 フレームワームで時間も労力も節約する
第4章 説得力のある主張を作る
第5章 問題の本質をとらえ、解決策を導く
【総評】※項目に関する説明は左、「紹介ページ説明」欄参照
業務汎用性 :☆☆☆☆★
なるほ度 :☆☆☆★★
オススメ! :☆☆☆☆★
ビジネススキルとして注目される「ロジカルシンキング」の手法に関する本です。
私の会社の社内研修で、ロジカルシンキング研修を受講する機会があったので、その受講前に予備知識として、「一冊読んでおこうか な。」という感じで購入してみました。
中に書かれていることは、「なるほど、理屈はわかっている。」ことなんですが、改めて出されると、当然全く実践はされていないこと ばかりでした。
本の中にはロジカルシンキングを助けるツールや、実例も多く紹介されていますので、わかりやすく学ぶことができます。
本の中で著者も言っていますが、ロジカルシンキング自体は決して難しいことではありませんが、単にその理論やツールを理解していれ ば極められるものでもありません。
この本に書かれているロジカルシンキングの手法を常に意識して使用し、間違った方向に行かないよう「思考のトレーニング」が必要で す。
ツールを使ってもそのツールを使うのは所詮は人です。
その人の思考が偏ったものや、妙な相関でつながっている様ですと、いくらツールを使用しても真の原因究明には役に立ちません。
それを実務レベルまで使えるようにするには、使用する人自身の「思考のトレーニング」が必要というわけです。
会社の事業展開を提案する企画書なんかは、一般のビジネスマンが皆やる様な業務ではありません(もちろん私にも縁がありません) が、どんな職種でも何かしら「業務中に発生する問題」はあるはずです。
その「問題」が発生した時には、このロジカルシンキングは大いに役に立ちます。
それ以外でも、ロジカルシンキングはビジネスマンの基礎にあるべきスキルだと思っています。
ちなみに、前述した社内研修ですが、結局「私の方が講師より、重点を理解していた」と思いました。
私はロジカルシンキングに関しては、この本しか読んでいませんが、ロジカルシンキングの全体イメージと、そこから見える重点は掴ん だつもりです。
つまり、ロジカルシンキングにおいて、ある程度きっちり抑えるべき重要ポイントのひとつに対する説明が、かなりお粗末にされていま した。
ということで、ロジカルシンキングに関する本は他にも読んでみるつもりですが、入門として取り敢えずこの本はわかりやすくオススメ です。
2014年6月9日 23:49