
【書籍情報】
書籍名 :それ、根拠あるの?と言わせない データ・統計分析ができる本
出版社 :日本実業出版社
著者 :柏木吉基(かしわぎよしき) 氏
初版 :2013年5月20日(購入時 第4刷)
価格(税抜):1,600円
【著者紹介】
生年月日:1972年 神奈川
学歴 :慶應義塾大学理工学部卒
経歴 :日立製作所(米Goizueta Business SchoolにてMBA取得)
現在、日産自動車
補)現社にて役員の下で、様々な経営課題解決プロジェクトに従事。
【内容】
序章 データ・統計分析のための発想とコツ
第1章 効果的なデータ分析のための集め方と分析の視点
第2章 利益を出すために必要なことは?
第3章 リスクをどう見積もるのか
第4章 何が成功要因なのか
第5章 目標達成に必要な予算はいくらか?
最6章 効果的なデータの見せ方・伝え方
【総評】※項目に関する説明は左、「紹介ページ説明」欄参照
業務汎用性 :☆☆☆☆☆
なるほ度 :☆☆☆☆★
オススメ! :☆☆☆☆☆
別にご紹介した、「仕事で数字を使うってこういうことです。」と著者は異なりますが、出版社は同じです。
内容は似ている部分もありますが(テーマが同じなので当然ですね)、上記別書とはまた趣向が異なりますので、そういった点にも触れ たいと思います。
まず、出版社が同じということもあって、合間合間に入るコラム的なところで、入社2年目で新人脱却を目指すA君と、その上司のやり 取りがあります。
これもまた、A君の成長と上司の的確な指示が相まって楽しく読み進めることができます。
前述別書と異なる点は、別書が前編にわたって、キャラクターが出演しますが、こちらは前述の通り、コラム的なところで要所要所にで てくる違いです。
肝心の説明文ですが、キャラクターが出演しない分、堅っ苦しいのかと思われるかもしれませんが、全くそうではなく、著者の言葉でラ フな感じで書いてあり、図、グラフの挿入、実例の提示により、実にわかりやすく説明されています。
また、本書の特徴として「エクセルの使い方」も随所にちりばめられており、難しい計算をしなくてもエクセルを使用することで、誰で もデータ分析、グラフで可視化が簡単にできます。
また、グラフの見せ方、データの選択方法など、より実践的な内容になっています。
最後には、A君が上司とのやり取りの中で完成させた、事業計画に関するプレゼン資料もみることができ、読み進めた私は「おお!A君 やるじゃん!」と思わず上から目線で思ったものです。
それはさておき、前述別書(「仕事で数字を使うって〜」)は、データ分析の重要性と、その方法、分析結果からどんなことを、原因と して見出すのか。更にプレゼン資料にするときの注意点は?など、流れは本書と同じなのですが、前編にキャラクターが出演していること もあり、砕けた感じではありますが、至極わかりやすいです。
それに比べると本書の方がより実践的な感じがあり、また、本文中にも要点にマーキングがなされているので、実際に私も、見返す時場 合は本書の方が、見返しやすいです。
ということで、データ分析入門編として、前述別書を読み、「数字を使う」ことの概要と全体像を掴み、ある程度理解したところで本書 を読み進めると、復習にもなりますし、スムーズに理解することができると思います。
私はたまたまそういう順番で読んだので、よかったです。
いや〜、これからの時代パソコンが使えるのは当たり前。今度は数字を駆使する時代に突入していますので、オススメの一冊です。
2014年6月10日 1:36